プン:
 は〜い、練習お疲れさまでした。さ、ラムちゃんの車に乗っけてもらって帰りましょう。今日もお世話になります。
あ、そうや、いっそ今メンバーファイルインタビューしましょうよ!音楽はいつから?やはり学校のクラブ活動などですか?
ラム:
 ちょっとぉ、ずいぶん強引な展開じゃないぃ?まぁいいか。両親が音楽好きだったので、幼いころからクラシックを聞いていたし、叔母がピアノ教師だったので、幼稚園のころはヤマハのオルガン教室に行っていました。小学校1年生の時にはヴァイオリンを半年だけ習いに行ったけれど、練習が厳しかったのでキラキラ星でやめてしまいました。
プン:
 とは言え、ラムちゃんは音楽のサラブレットですねぇ。
ラム:
 合唱との出会いはやはり小学校の時。5・6年の担任の先生が音楽の得意な先生だったので、連合音楽会の練習をすごくがんばったのを覚えています。「トロイカ」の合奏と「雪国」という3部合唱をやったのですが、中声の私よりきれいな声の男の子がいたのがショックで、これがボーイソプラノとの出会いでした。今考えてみるとかなわないのはあたりまえなんだけれど、当時はすごくくやしかったなぁ。今はボーイソプラノ大好きです。
プン:
 ボーイソプラノ、児童合唱には一家言お持ちですもんね。いろいろとされていた中で、なぜ合唱だったのでしょう?
ラム:
 母が高校生の時に山田一雄の指揮で第九を歌ったと聞いていたので、私も初めて歌うのは第九と決めていました。高3の時に行ったコンサートのチラシに第九の団員募集があったのですが、残念ながら受験生だったのでもう1年待ってたら、第九じゃなくってテラの発足のきっかけになった「森の歌」の年だったんです。で、その翌年の第九が初めてのコーラス体験になりました。「森の歌」を歌っていたらテラとの接点ももう少し早かったかもしれませんね。
プン:
 やはり「第九」は合唱への導入になりやすいですね。それにしても「森の歌」でテラにニアミスしてますやん。不思議なご縁ですね。ではいよいよテラへのきっかけは?
ラム:
 音楽協会の第九では第九の練習のない半年にフロイデ合唱団をつなぎでやっていて、私も2年目から参加して「筑後川」や林光の「日本叙情歌曲集」を歌っていました。どちらもテラでやりましたね。そこへサイちゃんが来ていて「今度こういうのをやるけれど良かったら」と誘われて第1回演奏会にいったのがテラとの出会いでした。
プン:
 実際にテラと関わった、その時の感想は?
ラム:
 はっきり言ってショックでした。今までこんな合唱団はなかったし、みんなほんとうに上手かった。マドリガルの透き通る美しさは驚きでした。 今こんなことを言うと怒られそうだけど、テラの第1回コンサートに勝る定演はないと思います。ジュンちゃんも言ってたからいいか。(←メンバーファイルジュンちゃん巻、参照ください)そんなわけで無謀にもテラの門を叩いてしまったのですが、ホール入ったら女声メンバーににらまれてしまって、こわごわ入っていきました。でもその日のうちに歓迎の歌をうたってもらって入ってしまいました。第九を歌っていたせいかフォルテもピアノも大きくなるので、ずいぶんコエリちゃんやカツラさんに直してもらいました。ハミちゃんの透明なソプラノが大好きでした。
プン:
 まさに草創期のそうそうたる顔ぶれなんでしょうね。にらんだ、ってことはないでしょうが・・・。この話の中でわかるのはジュンちゃんだけですよ。今と昔のTERRAとの違いなんてありますか?
ラム:
 今回もう一度はじめるにあたって、メンバーも組織も大きくなったなというのが実感です。そのぶん昔の手作り感が薄れたような気がしますが、それは仕方ないかな。 あ、そうそう、1つ言っておきたいことがあるんだけどね。私の名前ラムですが、よく「うる星やつら」のラムちゃんと思っている人がいますが私とは無関係です。ね、イノさん。私の旧姓「大村」の村がひっくり返って「ラム」と、ミホちゃんがつけてくれたのですから。だからトラ縞パンツは履きません。あしからず。
プン:
 へぇ、そうだったんですかぁ。もう「うる星やつら」とばかり思っていましたよ。で、雷を受ける立場であるご主人、ハラちゃんとはテラ団内結婚ですか?
ラム:
 そんなこと聞くのぉ?まぁいいけど。私とハラとの出会いですが、団内結婚といえばそうですが、微妙なところで違うの。私たちはそのとき既に第九を歌う会で知り合っていて、そこでのつながりがつよかったので、意識的には団内というのは低かったんです。もっともテラがなかったら、結婚していたかわかりませんね。ジッちゃんが私たちが結婚する時にすごく喜んでくれたので、団内結婚というのを再認識しました。普段忙しくてなかなか練習に来られなかったキヌさんが式に来てくれて、長渕剛の「乾杯」ソロを歌ってくれたのが、いい思い出になりました。
プン:
 音楽以外の趣味は、何かありますか?
ラム:
 とくにこれって言うものはないんだけれど、強いて言えばジグゾーパズルや雑誌や新聞の間違い探し、クロスワードパズルなどかな。『こどもの科学』のパズルは特に好き。
プン:
 お子さんよりも先に問題を解こうとしていませんか?あ、次の角を右に曲がってね。さて、お仕事は看護師さんですが、ご苦労などありましたら教えていただけませんか?
ラム:
西焼津駅近くの開業医で看護師をしています。独身のころは、施設的なところで働いていたので戸惑いがありましたが、少し慣れてきたところです。ところで、病院の隣の薬局に、劇団四季「Cats」静岡公演でオールドデュトロノミーをやった、増田守人さんの妹さんが薬剤師をしています。キャッツ公演のときに、合唱団から花束もらったのをとても喜んでいたそうですよ。
プン:
 をを!思わぬところで繋がりが。静岡公演は本当に楽しかったですね。それに味をしめ遠路広島まで行く人も、ね。お酒はいけるクチ?
ラム:
 お酒ねぇ、のん兵衛キクちゃんが入団して影が薄くなったという噂が・・・。まあ付き合い程度ということにしておきましょう。若いころより量が減ったかな。
プン:
 「ダメ」と言わないところを見ると、まだまだ酒豪組なんちゃいます?ラムちゃんの最近の「マイブーム」はなんですか?
ラム:
 マイブームと言えるかわからないけれど。 ピアニストのユンディ.リが好きです。自分の息子くらいと言ってもいい彼に癒されているのです。彼のひたむきな性格がそのままピアノに現れていて、すごく安心できるのです。
プン:
 これから、何かやってみたいことなどはありますか?
ラム:
 今後はねぇ、何年後かにドイツ語・世界史をもう一度学んでみたいです。それと、もう少し落ち着いたらヴァイオリンももう一度習いに行きたいけれど叶うかなぁ、すごく難しいと思うけれど。
プン:
 うんうん、何事も「やりたい!」と思うところから始まりますもん。がんばって下さいね。さぁ最後に、ラムちゃんにとって「合唱」とは?
ラム:
 う〜ん、自分にとっての合唱とは、キザかもしれないけれど、道しるべの様なものかもしれない。歌がなかったら、いろいろな人との出会いもなかっただろうし、結婚して子供が生まれても、また、こうして合唱活動が続けられて、新しい仲間もどんどん増えていく。まだまだ続く道であってほしいです。
プン:
 どの趣味でもどの世界でも、「これで終わり」ってものはないですし、合唱もまた然り、なんですね。一緒にこれからもこの道を走っていきましょう。あ、でもぼくはその電柱のところが自宅なので、降ろしてくださいね。
ラム:
 何言ってんの!あそこのバス停横のスーパー、今日、特売日なんだから、「お一人様1点限り」のお砂糖買うのに付き合ってよ!
プン:
 は、は〜い、一緒に行きま〜す! お読みになっている皆さんとは、また次回!

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